2015年8月26日
カテゴリー:ベンジャミン, 観葉植物の楽しみ方
おすすめポイント
Check point

ベンジャミン・バロックはベンジャミンの園芸品種で、小さな葉がクルンとカールしているのが特徴です。
ベンジャミンは幹が扱いやすいので、樹形を楽しみながら育てるのも楽しみのひとつです。
原産地のインドやネパールでは20m以上の高さにもなることがあり、「聖木」として大切にされています。
ベンジャミンは美しい樹形と育てやすさで人気の観葉植物です。
そのスタイルは、どんな空間に飾っても存在感を与えます。
幹が扱いやすいので、樹形を楽しみながら育てるのも楽しみのひとつです。

どんな場所にもマッチする定番の観葉植物、インテリアとしてもギフトとしても人気があります。
Q&A
Q:
“バロック”の葉に、白あるいは薄緑色のカビのようなものが付いていますが病気でしょうか?
A:
葉の内側に付いている白いものは汚れです。潅水に含まれるミネラル分が乾燥により少しずつ結晶して浮き出たものや、葉剤に含まれる鉱物粉などが付着したものです。また、薄緑色のものはシダ類の胞子が付着したもので、いずれも植物や人体に特に害を及ぼすものではありません。
“バロック”はその特殊な葉の形状から、水や汚れを葉の内側に受け止めて溜めてしまいます。その水が蒸発した結果、普通の形の葉の何倍もの汚れが結晶してしまいます。このことは“バロック”の宿命と言えます。
また、同時にその特殊な形状は出荷時にそれらの汚れを拭き取る作業も困難にしています。
そのため現在は出荷時にワックスをかけて目立たなくする処置を施しているのですが、それも時間が経つと効果が薄れていきます。今後この問題は栽培サイクルの短縮やハウス内の湿度調整等で改善を図っていきたいと考えていますので、いましばらくの間ご容赦ください。
Q:
耐寒性はありますか?
A:
“バロック”はまずまずの耐寒性を持っています。平成24年12月1日から平成25年3月末日までの4カ月、無加温の部屋で耐寒試験をしました。
その間、鉢を置いた位置で-2.5℃が2回、-2℃が2回、-1.5℃が2回、それ以外にも氷点下の朝が27回ありました。
1月の平均最低気温は0.7℃です。
それでもほとんど葉を落とすことなく元気に生育しています。
ただし、乾燥気味の管理が絶対条件になります。
Q:
冬の管理がよくわかりません。
A:
一般的に言えることですが、観葉植物は寒い時期に水を控え気味に管理します。
具体的に数字で示しますと、目一杯用土が水を含んだ状態を100%とするなら、寒い時期は50%以下で管理していただくといいと思います。
“バロック”の場合ですと20~30%あたりの含水量がより安全かと思います。
管理方法としては、20%あたりになったら少量の水を与えて30%に戻してください。以後それの繰り返しです。
含水量は鉢を持ち上げてみて重さで判断するといいでしょう。上の写真の“バロック”も同様の管理をしました。
たっぷり水を与えるのは暖かくなって植物が活発に生育する時期になってからです。
また寒い時期には肥料など絶対に与えないようにしてください。
Q:
購入してしばらくしたら下の方から葉が黄色くなって落ち始めました。何が原因でしょう。
- A:
下葉が落ちる原因は色々考えられますが、多くは以下のことが原因です。
-
- 1.水管理の不適
- 水切れしますと下葉が落ちることがあります。
また、逆に多すぎても根を傷めて葉を落とすことがあります。
-
- 2.照度不足
- 人が明るいと感じても植物にとっては照度不足の場合があります。
できるだけ窓の近くに置いてください。
-
- 3.ストレス
- 環境の変化によるストレスでもはを落とすことがあります。
- 例えば頻繁に置き場所を変えることなどは植物にストレスを与えます。
- 温度、照度、水管理などが適正な範囲内であるならば常に同じ場所に置いてあることが望ましいでしょう。
Q:
下葉ではなく、新芽や若葉がポロポロ落ちてきます。原因は何でしょうか。
- A:
新芽や若葉が落ちる原因はいろいろ考えられます。
- 1.
ストレスでも新芽や若葉が落ちることがあります。他の部分に問題がなければそれが原因かもしれません。
-
2.
若葉が黄変したりいびつに歪んでいるようでしたら葉の裏側をよく観察してみてください。
0.5ミリほどの小さな赤いクモのような虫が付いていたらそれはハダニです。
“バロック”に限らず多くの観葉植物はハダニの食害で葉を落としたり傷めたりすることがあります。
ハダニは厄介な害虫で、ハダニ専用の殺虫剤も数多く販売されていますが、耐性を持っている場合などもあり、なかなか薬では根絶できません。
ただ、ハダニにはひとつ弱点があります。それは湿気に弱いことです。
ハダニを発見したらその付近に毎日葉水をかけるようにしてください。ハンドスプレーで葉の裏側にシュッ、シュッと何回かかけていただければそれだけでOKです。
1週間も続ければ目に見えてハダニは減ってきます。それを継続すれば2、3週間で根絶できると思います。
ただしハダニは他の植物からまた移ってきますし、風に乗って外からも侵入してきます。
そのため葉水は継続することをお勧めします。葉水は植物にとっても心地よいことですから、
ぜひ毎日の週間にしていただくといいと思います。
Q:
パテント品種と書いてありますが、何か制約がありますか?
A:
一般の方が購入された場合には何も制約はありません。趣味の範囲内での増殖も可能です。
ただし許可を得ないで販売目的での増殖をすることは法律で禁止されています。また、市場や売店でそれらの海賊版を販売することも禁止されています。
もし市場や売店等でパテントラベルもしくはパテントシールの付いていない“バロック”あるいは類似品を見かけた場合には直ぐに下記の電話番号に連絡していただきますようお願いいたします。
■海賊版ホットライン:090-1727-0463